●ビタミン

ビタミンは、3大栄養素のようにエネルギー源や体の構成成分にはなりませんが、体の機能を正常に維持するために不可欠な栄養素で、血管や粘膜、皮膚、骨などの健康を保ち、新陳代謝を促す働きをしています。 必要量はごくわずかですが、体内でほとんど合成されないか、合成されても必要量に満たないために必ず食品から摂取しなくてはなりません。 更にビタミンは溶解性の違いで水に溶ける水溶性ビタミンと油に溶ける脂溶性ビタミンに分類されます。 水溶性ビタミンは、尿などと一緒に排泄される為、必要な量を毎日取る必要があります。 過剰にとっても体内に蓄積されずに尿と一緒に排泄されてしまうので、とり過ぎの心配はあまりありません。 脂溶性ビタミンはその性質から油と一緒に摂ると吸収率が上がります。 また、肝臓に蓄積される為摂り過ぎると過剰症を起こすものがあります。 通常の食生活では摂り過ぎる心配はありませんが、サプリメントなどで大量に摂り過ぎることがある為、注意が必要です。 

 

●ミネラル

微量ながらも体の健康維持に欠かせない栄養素で、カルシウム、鉄、ナトリウムなどの16種類の必須ミネラルがあります。 ミネラルの主な働きとしては、骨・歯など体の構成成分になったり、からだの調子を整える働きがあります。 ミネラルは体内で合成することができないため、食事からとることが必須です。 不足すると、鉄欠乏性貧血、ヨウ素不足による甲状腺腫などの欠乏症を起こします。 また、カルシウム不足で骨粗鬆症になるなど、さまざまな症状が発生します。この逆に取り過ぎた場合も過剰症を引き起こします。 鉄や亜鉛をとり過ぎると中毒を起こしたり、ナトリウムをとり過ぎると高血圧症に繋がります。 

 

弊社は天然塩の推奨派です。

鉄や亜鉛のサプリメントを摂りすぎると過剰摂取となりがちで中毒を起こす場合がありますので注意が必要です。 サプリメントではありませんが家庭でも外食でも使われることの多い精製塩は塩化ナトリウム99.5%のため体液のミネラルバランスが崩れる恐れがありますので控えたほうが安全と考えられます。 一方、体液に近い粗製の天日塩などの自然なものは体に不可欠です。 人は0.85%の塩分濃度が維持できないと電解質不足で生命の危機にさらされます。 また極端に減塩すると腎臓のホルモンの作用で逆に血圧が上がることも認められています。 減塩だけが正しい食生活ではありません。 

 

適度な塩分は生命維持に不可欠です。 そのため人の味覚システムは塩分が不足していると塩を甘く感じ、過剰となれば不味く感じるように組み込まれています。 頂くお料理が美味しく感じればあなたにとって塩分濃度は適正です。 ところが外食も含め市販の食品は食品添加物によって味覚の防御機能を狂わせ、濃い塩味を美味しく感じさせるようにしてあることが多いので注意が必要です。 つまり食品添加物の使われている食品はミネラルバランスを崩す不自然な塩分の過剰摂取にもつながります。