イワシは海洋生物を養う『海の米』と言われています。
例えば雌鯨には失礼ですが鯨は全世界の人類が一年に食べる魚の量と同じ量の魚を食べる大食漢です。 イワシに代表される魚たちは鯨に飲み込まれ、自分より大きな魚にも食べられ、それでも小さなイワシは絶滅せず、食われても食われても、それ以上に生まれてくる生命力があります。 イワシは海洋生物を養う 『海の米』 との別名が冠せられるほど生命力に満ちています。 栄養は二次的なものです。 私たちもイワシの生命力を頂いています。
イワシは紫式部の大好物
世界で最も優れた文学の一つ『源氏物語』の作者は皆様ご存じの紫式部です。 世界最古の長編小説といわれていますが彼女の大好物はイワシであったと江戸時代の書物に記載があるそうです。(『猿源氏草子』の孫引きで申し訳ございません)。 イワシは臭いもきつく下魚(げざかな)とされ平安貴族の食卓に上ることは禁忌だったのですが、彼女は夫の藤原宣孝(ふじわらの のぶたか)の留守を見計らい栄養豊富なイワシを頂いていたようです。 イワシは脳の栄養であり、お肌の美容にも良いと考えていたかは分かりませんが栄養学もない時代に海の米のエネルギーを直観的に察知していたのでしょう。 さすがは歴史に残る大作家です。 イワシを食べて大長編が生み出されたと考えると楽しくなりますね。
(㊟泉式部という説もあります)。
イワシは縄文時代から食べられていた
日本人は貝塚からイワシの骨が発見されるように縄文時代からイワシを食べていました。 つまり日本人の遺伝子に合う食材の一つです。 海藻を食べた歴史のない欧米の人は昆布もワカメも消化できません。 海に囲まれた日本人以外には海藻を消化できないように、食べ物の安全性を証明するには1000年を超える歴史が必要です。
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