無臭にんにくと聞くと、臭いが無いにんにく?と思う方が多いかもしれませんが、厳密には異なります。 見た目がまるでネギのような「行者にんにく」があるように、「無臭にんにく」という種類がある、と捉えるとよいと思います。 今回は無臭にんにくについて詳しくご紹介いたします!

 

 

ジャンボにんにくとも呼ばれています。

「無臭にんにく」は、別名・ジャンボリーキ・エレファントガーリックとも呼ばれていて、リーキ(西洋ネギ) という種類に最も近いとされています。 また、味が似ている、見た目が大きなにんにくに見える、という理由からジャンボにんにくと呼ばれることもあります。 ジャンボにんにくは臭いが少なく栄養価も高い優れものです。 一目瞭然の違いは、何といっても大きさです。ジャンボにんにくは、普通のにんにくの8~10倍の大きさになります。 

 

 

■無臭にんにくが、にんにくより優れた点。

サポニン・スコルジニン・ニンニクレクチンが多く含まれます。 
無臭にんにくには、 「サポニン」 と言う成分が多く含まれていています。 大豆・高麗ニンジンなどの生薬・ブドウの皮・ごぼうなどの植物に多く含まれていて、植物の根、葉、茎などに広く含まれる苦味やエグみなどの元となる天然の機能性成分です。 またにんにく本来の力の根源といわれるスコルジニンも多く含まれています。 

 

 

■無臭にんにくと、にんにくの共通点

この二つのにんにくには共通点があります。 それはにんにくの臭い成分の元”アリシン”が含まれている、という点です。 

 

・アリシンとは

アリシンとは、いわゆるにんにくの 「ニオイの元」 で独特のツンとくる成分です。 無臭にんにくのアリシンの含有量は、にんにくの約60分の1とも言われています。 ですから単純に、普通にんにくのニオイの60分の1になるということです。

 

一般的に犬や猫のペットフードやサプリメントにも少量のニンニクが加えられているものもありますが、ペットにとってもアリシンの少量摂取はむしろ健康に良いことが分かっています。 無臭ニンニクに含まれるアリシンは通常にんにくの60分の1ですから大量にあげない限りペットに食べさせても問題がなく、害よりも益が多いと考えられています。 

 

 

無臭にんにくの味は?

無臭にんにくは、刺激が弱く口当たりもマイルドで苦みもあまりません。

生食でも食べられますので、サラダにも適しています。どちらかというと、ネギや玉ねぎの香りに近いため、少し甘みのある香りもします。 もちろん、普通のにんにくと同じく炒めても揚げても美味しく食べられます。